事例
千里山の家
敷地は大阪府吹田市千里山に建つ延べ床面積116,91平米のコンクリート3階建て住宅。隣地に親世帯住宅が建っているが別敷地として計画される為間口が5、3mと狭小敷地である。
敷地は狭小であるが隣地の西側は大きな庭に面している側と親世帯の家の東側で長手方向には十分開口が取れる条件に有る。将来親世帯の住宅と繋げる事も視野に入れた計画を立てる。
こうした間口の狭い狭小敷地の建物を計画する時に重要なのは構造の計画だ。今回のよう長辺方向に大きなな開口がある場合、構造壁を多く設けることができない。そこで短辺方向を主とした構造を考える。いわゆるボックスカルバート工法だ。トンネルを思い浮かべて頂き、それを輪切りにしたようなイメージの工法である。
1階はパブリックスペースの多目的室、
2階はセミプライベートなリビングダイニング+キッチン、
3階はプライベートなお風呂や主寝室+子供室等、
と上に行くほどプライバシー度が高くなる。
間取り的には使い勝手の自由度を上げる為に、あえてワンルームにして大きなな空間を造り、住人の発想で自らインテリアを構築する事ができるように計画した。しかし現在に至ってもそのままだ。使い心地に問題がないようで一切手を加えられていない。広い空間が気持ちよい、ということだ。
住宅