事例

東淡路の家

大阪府大阪市東淀川に建つ、延べ床面積134,47平米の木造2階建て2世帯住宅。周辺は下町の雰囲気が覗く、3方に住宅が密集する環境だ。

両親と小世帯子供4人の2世帯+仕事場を計画する。敷地も117,83平米と狭く、個別の空間を取るのが難しい。思い悩んだ挙げ句、空間の機能を明確にするのではなく、曖昧な空間をつくり、いわゆる多機能的な性格を持たす事により、広がりや自由度を高くすることにした。

まず板土間のエリアを設け、この板土間を中心としたプランを考えた。板土間のエリアには靴を脱ぐ場所や何か所かの入口を設けており、それぞれから出入りできる。板土間が内なる外空間であり、外なる内空間でもある、農家の形をヒントにしたデザインだ。

食事をする場所も1階に3箇所設けてあり、天気のよい時には外部に面した板土間にテーブルを広げて食事ができる。板土間の仕上げも杉板で統一し、建具の開閉でフレキシブルに使える空間構成とした。

この板土間が、仕事場に、子供の遊び場に、食事の場に、ご近所の寄り合いにと様々に対応できる。

住宅