事例

開化庵(富田林 錦織の離れ)

大阪府富田林市錦織に建つ、延べ床面積32,49平米の木造平屋。ここは昔の街道沿いに計画された離れだ。約670㎡の敷地内に、母屋の広い庭に面して計画されている。地域柄、瓦屋根の家が多い。だからテーマは「壁と屋根の美しさを競う」だ。

6尺3寸5分のグリッドを多用した意匠。壁は真壁ではなく、枠を新たに設け大壁にし、梁と柱を化粧造りにすることで更にグリッドを強調してある。

開口部は大型の木製建具にし全て引き込み戸として壁に収納される。書斎からは四季の花が咲く母屋の大きな庭が見渡せる様になっている。床を上げ「高床式」にしているのは庭が地上より80センチ嵩上げされているからで、視線がその庭に近くなる効果を狙った。

軒の出を大きく取っているのも特徴の一つだ。軒の出が大きいのは、雨から外壁を守るためと濡れ縁を使用しているため。雨の日でも窓を開けると庭を見ることができる。常に自然とのバランスと一体感とを意識できるように設計した。

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