事例
KOZU ANNEX
大阪府大阪市中央区の、理美容専門学校の実習棟として建設された鉄骨5階建ての建物。大阪市ミナミの繁華街や日本橋黒門市場のすぐ近く、かなり賑わいのある街に位置する。
戦後の復興時に無秩序に建ち並んだ建物の構成は街を一層猥雑に見えてくる。そんな街の建築は個々にモノをいう、あまりにも騒々しい建築群だ。少し静かになれないのか!と思ったほどだ。寡黙とはいわなくても少し静かな建築を目指したい。
そのための選択として、素材も形もシンプルに、形態は量感を与えるだけに、色彩は用いず素材の質感をそのまま表現し、そうして生まれる存在感を重視した。こうした選択は街の風景の句読点になる。猥雑とした街にも何かしら新たな表情が現れてくるのではないか。
教育施設