事例

牧野の家

大阪府枚方市牧野に建つ延べ床面積134,53平米木造2階建ての住宅。祖父の代から住み続けた家の建て替え、それは祖母にとっては大切な思い出が消える事にもなる。今まで暮らしてきた歴史を受継ぐことを重視し、思い出の継承と、これからも近隣との関係が刻み続けられることを願って計画した。

暮らしの舞台は2階になる。子どもたちの場・食事をする場・くつろぎの場は大きな空間を造り見渡せる空間にした。大黒柱は大きな空間を締めて、中心性を造る。建具は子供達の場とその他を柔らかくゾーン分けする。

可動間仕切りを造る事で、くつろぎの場と子供の場は流動的に使われる。そのことが常に人の気配を感じられ、家族が集う場となる。上階に生活の中心を持ってきたことにより、天井が高く、見晴らしのいい、明るく開放的な暮らしの舞台ができた。

また、ロフト階の隣家の陰にならない南側の明るい場所に、家族6人分の洗濯物が干せる広い物干場が確保された。1階に個室を集めて壁量を増やすことにより、構造的にも安定感を増した立体構造となっている。

住宅