渡辺淳一文学館
札幌の中島公園傍に建つ『渡辺淳一文学館』に行って来た。
安藤建築の一つだが、やはり巨匠の建築は訪れねばと。
小さな建築だが安藤建築らしく良い感じに出来上がっていた。
地下1層地上2層のコンクリート造(当たり前だが)で地階は講演会等が開かれるセミナー室
1階は図書室に受付、書棚が吹き抜けを覆っている。
この辺りは司馬遼太郎文学館と同じ手法を使っているのでよく解る。
今回建築以外で感銘を受けた。
渡辺淳一の事を全く知らなさすぎたのだ、彼の作品と言えば『失楽園』等の男女の関係の作品が有名だが実はそうでは無い、医療をテーマにした社会派の小説を沢山書いていたのです。
なぜならば彼が医師だったと言う事です。
彼が医学博士だと言う事は驚きでと言うか知らなかったのだが医師としては充分に其の職責を果たしていた立派な医師だったのだ。
其の医師を捨てて作家の道を歩むなんて自分では到底無理なカッコ良さ、生き方だ。
自分の意思を貫き通しての作品を読みたく即書店に駆け込んだのは言うまでもない。
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