陰翳
日本の家屋、空間の良さは闇と光ではないかと思います。
光は闇を照らす、闇が有るから光が輝く、光が有るから闇が潜む。
二元対立と言うべきか相反する事に依る効果だと思う。
庇が長く出た家屋は直射日光が入り込まない、太陽の光は一度、大地から反射しそれが今度は庇に反射されて家屋内に灯りとして照らされる。
柔らかい灯りと成るのです。
日本には金銀の素材を使った床の間や屏風、掛け軸等が有る。
明るい所で見ると、ケバく見えて仕方が無いが、薄暗い床の間では落ち着いた輝きを放つのです。
今の日本家屋での照明は天井に吊るされた蛍光灯によって、こうこうと明るく照らされています。
空間に変化の無い薄っぺらい空間に見えてしまうのは其の為なのです。
一様な所に必要な分だけの灯り、今日から試してみませんか。
#陰翳
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