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街道沿いの街並み

先日、倉敷市役所に行かねばならないことからどうせ行くならと高梁市の吹屋、小田郡矢掛町に行って来ました。
矢掛の街道沿いの街並みは旧山陽道の宿場町として栄えました。
本瓦葺も沢山見られナマコ壁と漆喰壁で構成された美しい街並みがそことなく風情を醸し出しています。
こうした情景は心休まるのか観光客を惹きつけ観光地としての役割も持っています。
これからこの地がこの風景を観光資源として続けて行こうとしているのなら少し考えものだなと思いました。
フランスやイタリアなどの村はとても美しく観光客もよく訪れています。
しかしどの村にも日本のこうした場所の様にお土産屋さんは多くはありません。
普通に生活を営むお店ばかりです。
しかしどの建物もお花を飾ったり美しい気持ちの良い光景を魅せてくれます。
けして看板や客寄せの旗などは有りません。
それは住む人たちが気持ちの良い心地よい風景をつくろうとしているからです。
もちろん観光資源になるならそこに商店が出来ても全く良いことだと思います。
問題は率直に言うと『雑多』な事です。
先代が残した資産をよく見つめ直し、更にそれに負けない様な設え、つまらない張り紙や旗竿などは風景画ぶち壊しにしているのではないかと思いました。
正に勿体無い事です。
何時迄もこの資産を残していってほしいと切に思いました。

なんでも便利

世の中便利な世界になりましたね、家事作業での省力化が激しく進んでいるようです。
スーパーでの買い物も、野菜など全部皮を剥き切り分けてパッケージされているものから更に味付けまでされて温めればそのまま調理されると言う。
電子レンジが有ればほぼ色んなモノが出来る。
キッチンなんて要らないのでは?いや正にその時代が近づきつつ有るのではないかと予感します。
確かに、核家族化が進み夫婦共稼ぎが当たり前の様になりその中での子育てとなれば家事作業は省力化せねばならない様な状況ですね。
本当にこれで良いのか?何か違う様な気がしてなりません。
更に別の問題意識として人が機械に委ねすぎると自信で考える行為がドンドンとしなくなり考えると言う機能が退化するのではないかと危惧します。
大丈夫、しっかりと仕事やその他で考えている。と聞こえて来そうな気がしますが仕事も便利な機械(パソコン、モバイル等)に頼っているのでは?私も使っていますけど。
色々と悩む年頃です。

木の良さを知って欲しい

リクエストが多いのになぜか放置したままの建築教室再開です。
今日は木材の良さについてお話しします。
その前に、建築の良さは実際に触れてみる、体感してみる、が大事です。
だが残念ながら商業建築や公共建築以外で体感出来る建築は確率が低いですね。
更に住宅ともなるとますます難易度が高いです。

勢い写真で見る、雑誌でみる、になります。

何が言いたいかと申しますと壁が白いと漆喰を塗ってもペンキを塗ってもクロスを貼っても同じ様に映ります。
厳密には違いますが中々見分けが付きにくくて普通人には解りません。
見た目だけの建築になってしまいます、大事なのは自分お目で見て体感してこそ素材で出来た空間を感じる事が出来ます。
特に木材で仕上がった空間や配置される家具なども写真で観るのとは全く違います。
更に木感触などは近くで見ただけで存在感や木理からくる香り、美しさがダイレクトに伝わって来ます。皆様にも是非体感して欲しいと思ってます。

田舎に住むか、都会に住むか?

我が家で最近のブームはテレビ番組の『ぽつんと一軒家』です。
都会育ちの奥様と田舎育ちの私は価値観が違います。
結婚してもう40年、独身時代より遥かに長い共同生活をしているのにやはり違うのです。
やはり幼少期、青春期のファクターは大きいのでしょうね。

家を建てる時奥様から電車の駅から徒歩10分以内なら良しとしかし梅田までは数十分以内の御達し。
私は目の前が開けてる事、なので敷地は海、川、大きな池もしくは丘の上と不動産会社に注文を出しました。
結果今の敷地に住んでいるのですが理想はもっと緑が生い茂ってるところでした。
今の年齢になったら益々静かなところがいいなぁと思う今日この頃です。

 

物を大事にする事

珍しく新聞を読んでいたら気になる記事がありました。
衣類なのですが年間28億5千万着の服が販売されてその内15億着の服が売れ残りそのまま廃棄。
多くはファストファッションでの流行で1シーズン着ただけで捨てる風潮との事。
衣類を造るエネルギー、素材を作るための農作、製造エネルギーたるや半端でもない量です。
安い物だから、とお金で測って切り捨てる気分が蔓延している気がします。
モノに対する愛着や工夫をして着回しする知力が減少してる気がします。
安い物でもチリも積もれば大金だと思うのですけどね。
僕もユニクロのデニムを数本持っていますが全て7〜9年履いています。
結構安いけど縫製も良いしデザインもそれなりですが色々と併せて着ると様になります。
時折これユニクロだよと言ってビックリされたり信じてくれない時もあります。
モノは大事にしたいですね、建築と同じです。

色々雑用

考える事山の様にあっても逃れることが出来ないのが雑用(事務仕事)。
建築士の仕事だけやってれば良いのではない様です。
一応事務所を運営している以上事務作業から逃れることは出来ません。
嫌だ嫌だと例によって問題先送りにしていると遂に苦情が山積みになってしまい嫌々こなしてます。
そんな最近の日常です。

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