街道沿いの街並み
先日、倉敷市役所に行かねばならないことからどうせ行くならと高梁市の吹屋、小田郡矢掛町に行って来ました。
矢掛の街道沿いの街並みは旧山陽道の宿場町として栄えました。
本瓦葺も沢山見られナマコ壁と漆喰壁で構成された美しい街並みがそことなく風情を醸し出しています。
こうした情景は心休まるのか観光客を惹きつけ観光地としての役割も持っています。
これからこの地がこの風景を観光資源として続けて行こうとしているのなら少し考えものだなと思いました。
フランスやイタリアなどの村はとても美しく観光客もよく訪れています。
しかしどの村にも日本のこうした場所の様にお土産屋さんは多くはありません。
普通に生活を営むお店ばかりです。
しかしどの建物もお花を飾ったり美しい気持ちの良い光景を魅せてくれます。
けして看板や客寄せの旗などは有りません。
それは住む人たちが気持ちの良い心地よい風景をつくろうとしているからです。
もちろん観光資源になるならそこに商店が出来ても全く良いことだと思います。
問題は率直に言うと『雑多』な事です。
先代が残した資産をよく見つめ直し、更にそれに負けない様な設え、つまらない張り紙や旗竿などは風景画ぶち壊しにしているのではないかと思いました。
正に勿体無い事です。
何時迄もこの資産を残していってほしいと切に思いました。