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町内散歩その2

インターネットの普及で職場環境も随分と変わりました。

以前は仕事場はオフィス街との認識でした、独立当時は商業地域ど真ん中、本町淡路町3丁目でした。

そんなところへよく事務所を出したものだと今更ながら・・それから北へ2筋の伏見町、より広い所へと日建設計の隣へ。

そんな街中から家の事情で親の仕事場を次ぐ為に阿倍野は昭和町に移転、そこは住宅地ど真ん中。

仕事をする環境とは思えない、住環境にはもってこいの場所で始めました。

不思議と仕事はそんな憂いと関係なく依頼が続きます、クライアントも不便とは思わず此方の思い過ごしのごとく来て頂いていました。

工務店さんにも問題なく足を運んでもらえたし特に不便をかけるほどではなかったようです。

それならといえの近くにと此の豊中に来ましたが、来て良かったと今日も思ってしまうのです。

仕事の合間に気分転換の散歩はとても良い気休めに成ります。

散歩コースは野良犬のごとく行き当たりばったり歩いていますが何時も新しい発見がありますね。

写真の様に月並みなブロック塀やモルタル塀ではなくて緑豊かな生垣は街に優しく歩く人にも安らぎを与えてくれます。

確かにお金と手間も掛かりますが家を建てると言うのは『ほんの少し』でも良いから環境や風景にも出来るだけ寄与する事が大事なのでしょうね。

 

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町内を散歩

膝が痛いが協力な痛み止めのおかげで少しは歩ける、こんな時期は住宅に咲いている桜を眺めながらの散歩に限る。

事務所の本町3丁目から上野坂周辺を散歩すると住宅の中に植えられている桜の樹がもう5分咲きの様子が見受けられます。

桜並木も良いですが1本の桜が頑張って街を彩られているのも景観として美しいと思ってしまいます。

ただ世相が変わって来て居るのがよく解ります、桜の枝が隣地の庭先に入らない様にしている為隣地境界線でバッサリと切られていて樹形が全く変に成っているのもありました。
きっとクレームが出たんだろうな〜『お宅の桜の花が内の庭先に落ちて来て掃除が大変なんだ!』て。

この件の見解は後日として。

今日は面白いのを見つけました、こんなポストが豊中でもあったんだ〜。

何時も散歩しているのに見つけられなかったのはまだまだ探検が出来ていなかったんだなぁ〜。

 

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考える事が多い

今朝、建築家生山雅英氏が逝ってしまった連絡が入った。

私より6歳下と聞いていたからまだ60歳辺りと思う、まだまだこれから大活躍する建築家が逝ってしまうのはとても大きな損失だと思う。

原因は膵臓ガンとも聞いていた、一番解りにくい、そして症状もいきなり来ると言う厄介なガンだ。

スイマーとして日頃ストイックに鍛えていたので分野は違えどある意味共感を持っていた私でした。

残念だ・・・・私も体には十分気をつけて日常を過す事を心がけねばと思う。

私達の仕事は自分だけの範囲で責任が取れない要素もはらんでいる。

現場が始まればクライアントやそれを請け負った工務店、其の下請け業者まで要員が波及する。

自分一人ではないのだ。

 

写真は先日読み終えた本です。

以前から田中角栄については興味がありました、『金権体質 田中角栄』と新聞等でよく報道されていました。

私達の業界では『日本列島改造論』で有名です、今の高速道路、新幹線等のインフラ整備の根幹を造ったリーダーでもあります。

メディアが報じる田中角栄は本当にそんな人なのだろうか?以前から感じていました。
読んで良かった!

 

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『そばにおいて』完成しました!

長い事掛かりました・・足掛け2年いやもっとか?色々と考えては繰り返した照明器具だ。

明るさを提供すると言うよりは『灯り』と言う雰囲気をだして『空間を和む』が目的の照明器具です。

強いて言えば『行灯(あんどん)』でしょうか。

機能一点張りの照明器具ではなく1日も昼と夜がある様に、暗く成ってからの夜の生活、夜の時間を彩る道具としての灯りです。

今の照明器具は昼の生活の延長線上に有ると思います。

しかし太陽の光は余りにも明るすぎて照明器具がそれに代用出来る訳が無いのです。

夜と言うものを楽しむ、夜の暗さを利用して小さな灯りを如何に美しく表現するか、そこに知恵を絞りました。

まだ、価格が設定されて居りません、これからメーカーさんとの協議で決めて行きますが如何成ります事やら・・ご期待下さい。

 

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理屈通りには成らない

以前関わらせて頂いた商店街の活性化の事業のお話です。

痛んだアーケードの改修を只の改修だけでなく更なる活性化を目指して公共に役立つ改修をしようと商店街さんが頑張られた事業です。

色々なアイデアが出ました、その内の一つにアーケードに光で色々と演出して買い物に来た来場者の方々や通行する人達に光等でお天気や特売?等の情報提供をしてみては? が有力なアイデアで残った。

それを実現させるのに商店街の実行委員の人達を中心にハード整備に関わる人達が頑張ってくれました。

アイデアは解るが、いざやってみるとそうはいかないのが世の常。

色んな人達のサポートで出来上がった事業でした、私もその一端に関われた事がとても嬉しかったです。

ただ来場者のお言葉の中で光りについては、『そんな意味が合ったんか』のお言葉が合った事はハードを担当したものとしては多いに反省と課題としなければならない!

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ローカリズム

ローカリズムを検索してみると解り易い解説として以下の文章があります。

『地域主義(ちいきしゅぎ)とは、中央による画一的・普遍的なコントロールに対して、各地方の独自性や特徴を重視・尊重する考え方をいう。 英語圏ではローカリズム(Localism)と一般に呼称される。 対義語は国家主義・グローバリズム・セントラリズム(中央集権主義)など。』

先日白馬に行って来ましたが電車の車窓から見える風景が全く此処は何処??と思われるくらい憂いを感じる風景でした。

木曽の民家はほとんど見られなく成り概ねの住宅はプレハブ住宅ハウスメーカー住宅が占めていました。

熊本に行く時に電車から見える光景もほぼ変わら無い、当に小さな『グローバル化』とも言える傾向です。

グローバル化の原点は『経済』の枠組みでしょうか、マーケットが大きいほど経済の力は発揮します、そう買い手が多いほど儲かる訳ですね。

『文化』は其の対局に居るかも知れません、地域性の特色が文化を生み出します。

今朝のテレビで今年の流行は『イースター』らしいですと報道していました。

イースターてキリスト教徒のお祭りです、此の時期ヨーロッパに行くとイースター休暇で街は賑わい玉子の飾り付けが彼方此方で見る事が出来ます。

ヨーロッパの文化としてしっかりと根ざしています。

これを日本で何が必要なのだろうか・・商売に成るなら何でもやる!がみえみえですね〜。

キリスト教徒の重要な伝統行事が、又、其の意味も解らず軽い気持でイースターを日本に持ち込もうとしている事に危惧を感じます。

風景や伝統行事が商用目的に利用される事にこれで良いのだろうかと思う今日この頃です。

 

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